Web媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive」スマートフォン向け実証実験を開始
2022/6/1 up
読んだ記事
https://www.nict.go.jp/press/2020/03/16-1.html
株式会社KDDI総合研究所、株式会社セキュアブレイン、国立大学法人横浜国立大学、国立大学法人神戸大学、株式会社構造計画研究所、国立大学法人金沢大学、国立大学法人岡山大学、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、NICTの委託研究「Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発」(略称、WarpDrive(注1))において、スマートフォンを狙ったWeb媒介型攻撃の実態把握と対策技術向上のために、アニメ作品「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズのキャラクター「タチコマ」をモチーフにしたAndroidのスマートフォン向けアプリ「タチコマ・セキュリティ・エージェント・モバイル(以下、タチコマ・モバイル)」を開発しました。2020年3月16日からタチコマ・モバイルを配布し、ユーザ参加型の実証実験を開始します。
https://japan.cnet.com/release/30700201/
NICT(エヌアイシーティー)は、Web媒介型攻撃の実態把握と対策技術の向上のため、2018年に開始したユーザー参加型プロジェクト「WarpDrive」を再起動し、アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』シリーズの世界観にプロジェクト全体をアップデートするとともに、各種のユーザビリティを向上しました。プロジェクトへの参加を可能にする新しいタチコマ・セキュリティ・エージェント及びタチコマ・モバイルの無償ダウンロードを2022年5月31日(火)14:00から開始しました。
WarpDriveとは
「Web 媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発」(略称、WarpDrive)
メモ
NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)と、KDDI総合研究所、セキュアブレイン、横浜国立大学、神戸大学、構造計画研究所、金沢大学、岡山大学が実施しているユーザ参加型の実証実験。
実態が把握しずらい「Web媒介型攻撃(Webサイトを媒介としてマルウェアに感染するなど)」について、攻撃観測網をつくり、攻撃の実態把握や迅速な対策展開を図る目的とのこと。
アプリをインストールしたユーザーは自身の利用情報(アクセスしたサイトを含む)を提供することに同意する必要がある。
| データ種別 | 説明 |
|---|---|
| Webアクセス履歴 | Google ChromeアプリおよびChromeのコンポーネントを使用したアプリにおいてWebページを表示した際のURLおよびアンカータグのテキストなど |
| アプリ表示履歴 | ユーザがフォアグランドとして実行したアプリおよびアプリにおけるActivityの履歴 |
| インストールアプリ一覧 | 端末にインストールされているアプリのパッケージ名およびアプリ構成や証明書などの関連情報 |
| SMSメッセージのハッシュ値 | メッセージにURLもしくはブラックリストの文字列が含まれている場合のメッセージのファジーハッシュ、送信者、URL |
| 通信ネットワーク | 端末がインターネットにアクセスする際に付与されるパブリックIPアドレスとその接続種別など |
| 端末情報 | 端末名、OSのバージョン、パッチレベルなどの端末情報 |
| 提供元不明アプリのインストール許可操作 | 公式アプリ配布サイト以外からアプリをインストールすることをユーザが許可する操作 |
それぞれの担当は?
- KDDI総合研究所
- 全体統括、分析基盤の開発、タチコマ・モバイル開発
- セキュアブレイン
- タチコマ・モバイルのエンジン開発
- リパッケージによる不正アプリ検知。配布されているアプリに第三者が無断で機能を追加・変更するリパッケージされた改造版アプリのインストールに対する通知を行うとのこと。【三村隆夫, 巻島和雄, 岩本一樹】
- 横浜国立大学(情報・物理セキュリティ研究拠点)
- 危険検索ワードによる攻撃被害の事前予測。危険な検索ワードを検索した際に、悪性サイトへ遭遇する確率が高いことを事前に通知する方式を研究開発したとのこと。
- IoT機器に関するセキュリティ通知。マルウェアに感染してしまう恐れのあるIoT機器を効率的に発見する技術を開発。タチコマ・モバイルでは、ユーザの端末のIPアドレスでこのような脆弱なIoT機器を発見した場合に、ユーザに通知するとのこと。(※注 ユーザの端末のIPアドレスが、対象のIoT機器と同じグローバルIPを持つ必要があると思われる)【源平祐太, 中川雄太, 高田一樹, 小出駿, 金井文宏, 秋山満昭, 田辺瑠偉, 吉岡克成, 松本勉】
- 神戸大学
- 機械学習による収集データの分析
- 構造計画研究所
- 分析基盤における攻撃事例分析
- 金沢大学
- プライバシー設計・プライバシーリスク評価
- 岡山大学
- 折戸凜太郎, 佐藤将也, 山内利宏
- リダイレクトによる攻撃検知。リダイレクトのタイミングから悪性サイトへの誘導を検知する方式を研究開発したとのこと。【折戸凜太郎, 佐藤将也, 山内利宏】
気づき
- スマホ版はSMSの中身(ハッシュ値)まで見ている。
- PC版はChromeのブラウザ拡張機能を使うとのこと。なおブラウザ拡張機能はブラウザハイジャッカーなどの攻撃にも多用されている。
- 最近はクラウドの利用が増えてきており、クラウド型のセキュリティGWなどインターネットアクセスの通信をすべてキャッチするツールが出てきている。
以上

